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France Gall (フランス・ギャル) – Il Jouait Du Piano Debout (彼は立ったままピアノを弾いていた)

France Gall (フランス・ギャル) - Il Jouait Du Piano Debout (彼は立ったままピアノを弾いていた)

もう、2018年ですね…。残念ながら幕開けは訃報でした。(僕にとっての)永遠のアイドル、France Gall (フランス・ギャル)が、2018年1月7日(日)に他界されたそうです…。全く狙ったわけではないのですが、奇しくもちょうどその日=1月7日(日)は、「dessinee shop (デシネ・ショップ)」では『特集:フレンチ・ガール特集 [French Girl special] (2018.1.6 – 1.8)』の一環で、『France Gall (フランス・ギャル)特集』を開催していました。以前から予告していた特集だったので、訃報に合わせたとか、そういうわけでは全くなかったのですが…。


● France Gall (フランス・ギャル) – Il Jouait Du Piano Debout (彼は立ったままピアノを弾いていた)

↑ は、数多いFrance Gall (フランス・ギャル)の名曲の中でも、僕が個人的に1~2を争うくらいに好きな曲。一般的なイメージだと、1960年代後半の彼女の活動初期の『Philips』時代の音源(セルジュ・ゲンスブールなど、作家陣もすこぶる豪華な時代)の楽曲(「夢みるシャンソン人形」とかね…)が良く知られていますが、1970年代以降もコンスタントにイイ曲をリリースしています(大ヒットはしてないですが)。ま、その典型的な例が ↑ ですね。僕も昔は完全にスルーしていましたが、今では、彼女の音源で好きな楽曲は、ほとんどが1970年代以降のモノばかり。この辺、日本でもちゃんとリリースしてくれると嬉しいな(日本では、『Philips』時代の音源のコンピが何度も微調整のみで意味なくリリースされ続けている…。愛情とか、あまり感じないかもw)。

France Gall @ dessinee shop

さて、France Gall (フランス・ギャル)と言えば僕は一点自負していることがあって、それは(たぶん)、僕は、

”この20年間で最も多くのフランス・ギャルのレコードを買った日本人”

じゃないか?と言うもの。別に根拠も、証明できるモノもないのですが、まぁまず、

France Gall (フランス・ギャル)の曲は本当に好きなものがたくさんありすぎて、見つけたら買ってしまう」

…、というのがありますネ。かなり以前(学生時代とかね)はただ単に知らないレコードをたくさん聴きたいという目的だけで、その後の20年間ほどは仕事(買付)もあってフランスには何十回、下手したら5~60回(いや、もっとなのかも…、もう分からないww)は行っていて、その度に何十枚という「France Gall (フランス・ギャル)」のレコードを買い付けてきているのでw おそらくその総数は数百枚。いや、ほぼ1000枚に近い数だと思います。実際デシネ・ショップの仕事で使っているデータベース上にだけでも『France Gall (フランス・ギャル)』は、500タイトル近くの販売履歴があるし、当然複数枚販売しているアイテムや仕事始める前には個人レベルでももっと買ってた気がするので…。まぁ、その頃は「Zozoi」や、「Frankenstein」が1000円以内(下手したら全部、エサ箱にあった)の頃で、『Philips』期のヒット曲に至っては、ほぼ100円の世界だったので、あの愛らしいジャケを見るたび買いまくっていたのは言うまでもないかと…。

そんな訳で軽く振り返ってみると「dessinee shop (デシネ・ショップ)」でも、2012年からの5年間だけでもで、なんと、7回もの『France Gall (フランス・ギャル)特集』を開催していました…。こんなのとか、

France Gall at dessinee shop, Shibuya

France Gall at dessinee shop, Shibuya

…、と言うことで、もしかすると、

”世界中で、この20年間で最も多くのフランス・ギャルのレコードを買った人”

かも知れないw ただのコレクターではここまではいけないハズ。ギネス的なヤツですね…w 例えばフランスやヨーロッパのレコード・フェアーやレコード屋さんで必ず「フランス・ギャルない?」ってディーラーの皆さんに聞く日本人は”僕”なので、向こうも覚えていてくれて、毎シーズン、毎年、フェアーの度に「フランス・ギャルか?」、「フランス・ギャルの新入荷あるゾ」、「このフランス・ギャル持ってるか?」と言う、挨拶状態の会話をするのも楽しかった。20年もやってると、ホントにコントのようになってくる(今もやってるし…)。普通、そんなに買ったら幾らなんでも飽きそうなもんですし、他のアーティストの作品だとやっぱりそこまで行かなかったと思うけど、やはり、『France Gall (フランス・ギャル)』だけは特別だったようですね。ホントにいつ彼女のコーナーを見てもワクワクする。

ま、何が言いたいかって、それくらいにステキなんですよ、『France Gall (フランス・ギャル)』って。歌が上手いって感じではないのですが、生まれ持った歌声の愛らしさは晩年の歌唱でも感じ取れるし、ピチピチした雰囲気もあまり変わらずだし。そう、溢れんばかりの才能があるのに努力も怠らない、常に楽しんでる(苦労も多かったと思いますが…)、そんな感じがヒシヒシと伝わりますね…。

そんな、『France Gall (フランス・ギャル)』も70歳でこの世を去ってしまいました。彼女がいなくなっても、彼女の残してくれた楽曲の魅力は何ら変わらず、ずっと輝いてくれるので悲しむ必要はナイですね。イイものはイイ。何回聴いても、何千回聴いても名曲は名曲。僕もまだまだ買付の旅に『France Gall (フランス・ギャル)』のレコードを買い続けることでしょう。

では、最後に昔の「dessinee shop (デシネ・ショップ)」での『France Gall (フランス・ギャル)特集』の時の画像を残しておきます。こうやって振り返ってみると、かなり他人事のように客観視&俯瞰できるので良く分かりますが、これ、すごい内容やw…、

France Gall at dessinee shop, Shibuya

France Gall at dessinee shop, Shibuya

France Gall at dessinee shop, Shibuya

France Gall at dessinee shop, Shibuya

ホントに自分でやったとは思えないけど、こういうのを何回も開催しているわけなので、デシネって、ホントにフランス・ギャルが大好きなんですよね。これまでも、これからも…。

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追伸:関係者の皆様、もしフランス・ギャル関連のコンピとかリリースの予定があったらお手伝いしますので気軽にお声がけください。それなりには役に立つかもw 特に『Pathé Marconi (EMI)』、『Atlantic』、『La Compagnie』期の音源はちゃんと日本でもリリースして欲しいなぁ〜、と個人的に思います。今だと一つのコンピにまとめれる気がするんですが…、どうでしょうか?たぶん、フランス・ギャルの音源に関しては、フランス人が作るよりも、日本人がしっかり作った方が面白いのかも。いや、スミマセン、誰が作ってもきっと良いです!