目に見えない、形のないハズの音楽が ”キラキラ” 輝いて見える瞬間ってあるよね?
数多の映画音楽の名作の数々を残してきた、イタリアの巨匠Ennio Morricone (エンニオ・モリコーネ)氏の楽曲の中でも、極めて”キラキラ”度が高いのが、この「Una strana coppia」。1978年の映画『ミスター・レディ・ミスター・マダム』の挿入歌だけども、小気味良いボサノヴァとディスコのリズムがミックスされた奥ゆかしい名曲です。
「Ennio Morricone (エンニオ・モリコーネ) – Una strana coppia」
しなやかベースラインの跳ねる感じとか、そっと添えられる弦のアレンジとか、もうそれだけでも鳥肌モノだけど、リードするのはツンツンと琴線に触れる鍵盤と舞いがるようなフリューゲルホーンのお二方。愛らしいメロディとともに、全てが塊のようになってクルクルと回ってるような…、そんなナンバーです。…って、何の話かよくわからないなw
モリコーネ氏はホントにたくさんの名曲を作ってるので甲乙はつけがたいけども、やはりこの「Una strana coppia」はボクにとっては最高峰。特に、”キラキラ” と言うキーワードに関して言えばもうとびきりの1曲で、ホント、この感動を言葉で説明するのは不可能だと思う。朝方のダンスフロアで、もう人がまばらになっても、まだまだ心地よく音楽に包まれて揺られていたい気分の時、この曲が鳴り響く瞬間の感動的なことよ。あ、そうか、これこそが僕にとっての音楽が ”キラキラ” 輝いて見える瞬間なんじゃないか…?
さて、映画自体は中年のゲイのカップル(ウーゴ・トニャッツィ&ミシェル・セロー)のお話なんですが、これまたオモシロイのでオススメです。結構、ホロってきます。ちなみに、「Una strana coppia」は確か、2度劇中で使われているので、まぁ、もし映画を観る機会がったら耳を澄ませてみると良いかと。
こんな感じで大好きなナンバーですが、普通に中年のゲイのカップルの映画のサントラにさりげなく収録されていて、ジャケットが見るからに ↓ な感じなのもスゴい、普通の人はレコ屋でなかなか手を出さないであろう1枚です。けど、よりによって、そんなところに奇跡が転がっているから楽しい。
そうそう、手前味噌ながら、この「Una strana coppia」は、以前に(あ、もう10年前だった…)ボクが作ったコンピ『V.A. (Compiled by Masao MARUYAMA) – musique dessinee 02 ~ Samba nova (ミュージック・デシネ 02 サンバ・ノヴァ) [PDCD-005]』に収録させてもらっているので、そこでも聴けますよ。このコンピ、自分で言うのもなんですが、イイ曲いっぱい入っています。泣けます…。
だって、ものすごく頑張った(今、同じ努力をしろって言われたら、絶対イヤっていうよ…)ものw