今日はぼくが愛してやまないデンマークのバンド、Gangway (ギャングウェイ)のお話…。
Gangway (ギャングウェイ)といえば、デンマークのバンドで結成は1980年代の初頭。ので、世の中的にはMTV世代の人たちにとってのリアルタイムなバンドと思いますけど、基本的にはデンマークでしかヒットしていない(+北欧諸国、ちょっと英国も)ので、むしろ本国や、北欧諸国以外では、当時からCDがたくさん発売された日本での方が知られている気がする…、と言っても、ごく一部でしょうけどね。初期の作品、特に1st『The Twist』は、ギターポップ好きに人気で、昔はブートみたいな再発LPとかも出てたなぁ、とかなんとか(あの色の薄いヤツね…)。かく言うぼくは、ちょい後追い気味で聴いていたので、2nd『Sitting in the park』に収録の大名曲「My girl and me」↓
はもちろん別として(「My girl and me」は、テイク違いもありますヨ)、思い入れがあるアルバムと言うのが、
● Gangway (ギャングウェイ) – The quiet boy ate the whole cake
だったり、この後の、
● Gangway (ギャングウェイ) – Happy ever after
だったりする。この時期になると、サウンドも完全にエレポップというか、シンセポップ的な感じになってきて、例えば楽曲のリミックスとか聴くとアシッドジャズとかユーロビート的というか、まぁ、いわゆるダサい感じwに、なってきます。が、この人たちのキモである、Henrik Ballingが書く青くて甘酸っぱいメロディと、Allan Jensenの繊細で優しい歌声は全く変わらず、基本の音作りもその二つをしっかり活かしたポップな体裁を保っているの、ぼくの好きな2枚かな(他のアルバムもいいですけどね)、と。まぁ、そのなんというか、ちょっと暗くてイケテナイ感と、宝石のようなキラキラ感の境界線をフワフワといったりきたりする感じを一番強く感じることができるアルバムが、ぼくにとっては上の2枚だったりする訳ですネ。つまるところが、一番中毒性が高い作品たち、とも言えるかも…(あくまでも、個人の意見ですよ)。
特に『Gangway (ギャングウェイ) – The quiet boy ate the whole cake』は本気で全曲最高と思いますけど、なんだかんだで好きな曲といえば、これ↓
いわゆる「お別れ」ソングですが、「お家はキミのもの、でも車はボクの…」的な、中々に生々しい歌詞を、思いっきり感傷的なメロディに乗せて小気味好く揺らせてしまうという名曲なんです。Gangway (ギャングウェイ)って、メロディもさることながら、歌詞もちゃんと読んで行くとオモシロイです(昔は気にしてなかったけど)。決して派手な曲とかはナイけれど、さりげなく名曲ばかり残している奇跡のバンド、それがGangway (ギャングウェイ)なんですよ、たぶん。
当時は音的にはペット・ショップ・ボーイズの近似値的な扱いされた記事を見たことがあるんですけど、Gangway (ギャングウェイ)が好きになったからと言って、その流れで当時ペット・ショップ・ボーイズも好きになったか?と言われたら、そんなことは”全く”、本当に”全く”なかったですww。…というお話です。本日は、デシネ・ショップでも、かなり気合いの入った『Gangway (ギャングウェイ)祭り』を開催していますので、是非ともご覧ください。今日は1日お祭りです。