フランスのトランペッターIvan Jullien (イヴァン・ジュリアン)の曲は、本人名義のモノ、アレンジャーや演者としての作品も含めるといっぱい格好良い曲があるけれど、ボク的にはこの「Batucada por uma cidade desconhecida」がベストかと…。
● Ivan Jullien (イヴァン・ジュリアン) – L’Orchestre (Used LP)
何といってもこのイントロとアウトロのミックス感というか、ブレンド感がハンパない。普通に楽曲自体が高揚感溢れるジャズサンバの名曲で、ソロもダイナミックで潔くて抜群なのに、このドラマチックなイントロからの本編へ突入からのアウトロでしめやかに、という展開、ズルいを通り越して、サイコウです。まるで、DJ ilDさんのミックスCDのグッと高揚感あるところを凝縮したかのうような(笑)。
これって一体どういう録音なんでしょうか?生なの?だとしたら、二台のターンテーブル(オケの中で振り分けるわけですよね)をミキサーで混ぜるようなことを生演奏でやってるわけか…。オモシロイ。↓ 動画の演奏を聴いてると、まさにそんな感じよね(混ざりだしてからの、本編に引っ張られていく感がすごいリアル。タンテで言ったら、ちょっと慌ててピッチ上げて追いかけっこしてる感…(笑))。
…ま、細かい話はどうでもよくて、静かな町の静粛を猛々しいバツカダが切り裂いていく感じが完璧に表現されているわけです…、ホントにスゴイ。大爆音で聴くと鼻血が出ちゃう系の名曲ですネ。