このスゴさをどう書いたら伝わるのか…。
と言うことで、ここでもちょっと書いていますが、信じられないような作品のオリジナル盤のデッドストックに遭遇したお話です。作品自体は、実に6年前(もうそんなに経つのか…)の2010年1月に『プロダクション・デシネ』から復刻されている、
○ Pierre Cammas (ピエール・カマス) – Le piano de Pierre Cammas (ル・ピアノ・ドゥ・ピエール・カマス) [PDCD-036]
のですが、そもそも作品自体が1978年録音、ほぼ自主制作のジャズ作品と言うことでかなりの”幻”度です。でも、一度その内容を知ってしまうと、「えー、こんないい作品を”幻”で終わらせるのもったいない!」って言いたくなるほどに素晴らしい1枚です。何と言うか、エレガントで歯切れ良く、端正でいつつも洒落っ気もある見たいな。クラシカルなタッチを軸にしつつも、ちゃんとワールドミュージックの素養をちりばめつつ、ヴァラエティ豊かに聴かせてくれる(ちょっとこの辺、批評チック(笑))というか。ま、とにかく、その内容も、ジャケットも含めて素晴らしい作品なのです。ただ、
自主盤/私家盤 – ローカル盤 – 1970年代 – 内容良い – ジャケも良い
と、キーワード揃いまくりなもので、まずそもそも今となっては見つからない、たとえ見つかってもものすごい高額(こないだ50000円位で見ましたが、気持ちはよくわかる)なのが、こちらのオリジナル盤です。もちろんボクは復刻する(のも、とっても苦労しましたけどネ…)随分前から作品自体は持っていて、その頃(15年くらい前?)は誰もあまり見向きもしなかったので、海外買付で見つけた時などは、必ず根こそぎ引っこ抜いていたのですが、復刻後はそりゃもう恐ろしい勢いで値段が上がってしまって…&さらに見つからない状態で。もちろん復刻の時にもピエールさんご本人に「オリジナル盤のストック持ってないですか?」って聞いたけども、「いやー、もうないヨ、だって、30年以上前じゃん…」と(当たり前…)。
そんな訳で、何が言いたいかというと、今回見つけたデッドストック、とーってもやばい代物ですよ、と言うこと(笑)。ただそれが言いたい、けど、うまく伝わらない、悲しきかな…。ちなみに今回は、フランスの友人の友人がポロっとマーケットで見つけたという、本気のマグレ当たりです。全部で何枚あったかは書かないけど、少数ですヨ。決して安くはないですが、値段もかなり頑張っている方です、だって、未使用だもの。
しかし最近はこういうの出喰わすと素直に喜べないですね。だって「これが最後だろうな…」感がハンパないもの。結局ネガティヴですみません。